ボバースフレームワーク:をむのにするシステマチックサイエンスのアプローチ

Dev Med Child Neurol. 2024 Jan 19. doi: 10.1111/dmcn.15851. Online ahead of print.

Abstract

現在、発達領域で推奨されているボバース臨床推論フレームワーク(Bobath Clinical Reasoning Framework: BCRF)によるボバース実践を、システム科学のレンズによって概念化し、小児期発症の障害に関連する様々な変数の相互関係・相関依存に対する全人的観点を提供する。BCRFはICFの各領域間の関係性を理解し、それぞれがどのように影響を与え、どのように影響を受けるのかを理解する助けとなる臨床推論の詳細なフレームワークである。BCRFは介入計画へとつながる観察に基づく学際的なシステムであり、実践的な推論のアプローチである。BCRFにより脳性麻痺(Cerebral Palsy: CP)などの障害における複雑な状況を全人的に理解し、神経学的障害がある人々の生涯にわたるマネジメントおよびハビリテーションの基盤を持つことができる。BCRFが用いる臨床推論は、個々人およびその社会的環境、とくに家族単位で見られる重要な文脈的要因を重視している。定型発達・非定型発達、病態生理(感覚運動・認知・行動)、神経科学の相互関連性、および、心身機能・身体構造レベルの構成要素がどのように活動・参加レベルに影響を与えるのか、BCRFはその理解に根差している。BCRFにとって不可欠なシステム科学system science※1) のモデルはCPの複雑性を理解および対応を進める有用な方法であり、何よりも大切な目標とはあらゆる文脈であらゆる個々人の生きた経験を最適化することである。.

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